ハンドメイドで子ども服販売を始めるにあたり、必ず必要になるのが「洗濯タグ(品質表示タグ)」。
その中には 事業者(作り手)の氏名・住所または電話番号 の記載が必須です。
しかし、個人で活動していると 自宅住所を公開するのは抵抗がある… という方も多いはず。
私自身もそのひとりで、電話番号の記載を選ぶことにしました。
その際に経済産業局へ確認した内容や、固定電話と050番号を比較して最終的に050番号を導入した経緯を詳しくまとめます。
洗濯タグの“表示義務”は?住所じゃなくて“電話番号”でもOK
ハンドメイド販売で必要な表示は「家庭用品品質表示法」で決められています。
- 住所 または 電話番号
- 事業者名(個人事業主の場合は戸籍上の氏名をフルネームで記載。条件により屋号でも可)
- 連絡可能な情報であること
つまり、住所を出したくない場合は電話番号で代替できる、ということです。
経済産業局に確認したら「携帯番号は不可」との回答
インターネットで検索しても、携帯電話OKという情報が見つけることができませんでした。
私は念のため、住んでいる地域管轄の経済産業局に電話で問い合わせてみました。

消費者庁のHPには、携帯電話がダメだと”法人の場合”に記載されていますが個人事業主の場合はどうですか。
回答:電話番号についての記載は、法人・個人事業主どちらも同じ扱いにになります。
”携帯電話”の記載は認められないという回答でした。
グレーゾーンかもしれませんが、問題とされる可能性をゼロにするため
私は「固定電話」か「050番号」のどちらかを記載することにしました。
「固定電話」か「050番号」か
まず大前提として、うちは固定電話を契約していないのでどちらも新規で契約する必要があります。インターネット環境はあるので、固定電話を導入する場合「ひかり電話」を追加する方法を考えました。それを踏まえて比較したコスパ表は以下のとおりです。
| 項目 | 固定電話(光電話追加) | 050番号(IP電話) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 約1万円(工事費) | 発番手数料0円~ (サービスによる) |
| 基本料金 | 500〜1,000円程度 | 100〜500円程度 (サービスによる) |
| 通話料金 (発信先による) | 比較的安い | 少し高い |
| 受信の安定性 | ◎ 高い | ○ 一般的な使用なら十分 |
| スマホで使える? | × 別機器が必要 | ◎ アプリで受発信できる |
| 個人情報の保護 | 〇(市外局番で住んでいる地域が分かる) | ◎ |
結果、私は「050番号」を導入しました
理由は明確で、
- サービス内容によるが、初期費用が少ない
- スマホで出先でも受信できる
- 個人の生活と分けられる
工事費1万円は、脱サラを目指す今の私にとっては大きいし、まだ売上を作る前の投資としては慎重になる部分。
050番号なら月額も安く、気軽に始められました。
050番号の導入で「安全に販売活動ができるようになった」
- 洗濯タグに住所を書かなくていい
- 連絡先としてしっかり機能する
- 個人の番号を公開しなくてOK
- “事業者らしさ”を出しつつ安全性も確保
ハンドメイド販売を続けていくうえで、まずは 個人情報の公開範囲をどうするか を考えておくことはとても大切です。
まとめ:住所を出したくないなら050番号が最もバランスが良い
私は今回、
- 経済産業局に確認
- 固定電話と050番号を比較
- コスパと使い勝手で050番号を選択
という流れで、無事に洗濯タグを準備することができました。
これから脱サラしてハンドメイド販売をしていくなら、まずは 自分の身を守りつつ事業としての信頼性をどう確保するか が大切。
「住所を出したくない…」と悩んでいる方には、050番号はかなり現実的でおすすめです。
もちろん、固定電話を元々契約されている方は固定電話を活用するのもアリだと思います!
次の記事では、事業用として利用できる「050番号」の契約先についてまとめてみたいと思います。
ハンドメイドの洋服販売を検討されている方の参考になればうれしいです。

